夫婦の会話かみ合わない問題を解決!「共感」と「問題解決」の会話のすり合わせ方

早速ですが、猫夫婦が話しています。
会話をきいてみましょう。

ある日の夫婦の会話

今日、仕事で疲れすぎたよ。
あ~癒しが欲しい

久しぶりにマッサージでもしてあげようか?

スイーツでも食べる?

仕事でとても疲れている様子だったので、なにかしてあげようと思って提案しても、気のない返事。
求めているものが違ったのでしょうか。

後日談

思い立ったように、猫夫くんが言いました。

そういえばさ、昨日の「癒しが欲しい」は、ただ聞いてほしかっただけなんだよね

あ、、、そういうことだったのね💦
ありがとう、スッキリした!

けど、それならそうと昨日言ってほしかった。

一生懸命、何をしてあげられるかなって考えたのに😢

猫夫

ごめん。だから、せめて今言ったよ・・

会話のすれ違いは想いのすれ違いを引き起こす

ポイント

夫は「ただ、癒しが欲しいという自分の想いに、”そうなんだね”と共感をしてほしかった」

妻は、「何か自分がしてあげられることはないかと考えた」

先ほどの例では、このようなことが起こりました。

小さな会話です。でも、ここには、言葉を発するに至ったお互いの”気持ち”があります。


よくあること、と言えばそれまでですが、その気持ちの”かみ合わなさ”が積もると、大切なパートナーに自分のことが伝わらない・理解してもらえない、というような大きな悲しみに変わっていってもおかしくありません。

そこで、今回はそんなことになる前に学びたい、夫婦間の会話で起こる二人の「共感」と「問題解決」の会話モードの違いによるすれ違いについて書いています。

この記事が役立つこと

この記事では

具体的な会話例を通して

  • 2種類の会話の違いを理解し
  • お互いに気持ちの良い会話ができる方法

が分かるようになります。

「共感」と「問題解決」の2種類の会話

夫婦間で話がすれ違う理由について、世間ではこのように言われますが、皆さんも聞いたことがありますか?

女性は感情を大切にし共感が欲しくて話をする

男性は解決策や結論を大切にし問題解決型で話をする

男性のリポート・トーク(事実や用件だけを話す)、女性のラポール・トーク(相手との関係を強めるために話す)といわれるように、夫婦間葛藤を引き起こす大きな原因の一つが、男女のコミュニケーションの在り方でもある。

「日本の夫婦」


一方、最近の研究では

脳の機能に明確な男女差は存在せず、それよりも個人差や文化的背景が大きい

ことが明らかにされています。

確かに、私達は男性であっても女性であっても、時に気持ちの分かち合いを求めたり、問題解決のために頭を悩ませます。


重要なのは、男女差があるかどうかではなく、自分と相手の間でコミュニケーションができることです。

というわけで早速、2つの会話モードの違いを理解して、かみ合わない会話の解消ができるようになる方法を見ていきましょう!

共感うさぎ

理由はどうでもいいから、夫婦二人の会話で生まれるストレスがなくなるといいな~

解決くま

会話の違いを知り、意識を持てるようになると、二人の関係がよくなることに繋がるんだね

どちらもその通り!

他にもある会話のモード

実際は、夫婦の間で行われる会話には「情報交換」「連絡」「対話」など他にもいくつかの目的と、それにあった”会話のモード”があります。


ただし、この記事では、

「共感」と「問題解決」のそれぞれのモードとそれぞれの話し方・聞き方の違い

を理解し実践ができるようになることで自分と相手が理解し合い心が繋がる関係を築けるようになること

を目的として、「共感」と「問題解決」の会話モードの2つに焦点をあてています。

さて、最初に皆さんに質問です。

「共感」とはなんでしょうか?


うなずくこと、気持ちに寄り添うこと、相手を否定しないことなどが考えられるかもしれませんね。

「共感」とは

相手の関心事に関心をもつこと

これはアドラー心理学で言われる「共感」ですが、今回は是非これを心に留めて進んでいきましょう。

会話モードの違いで変わる会話内容の実例

「共感」モードの会話と「問題解決」モードの会話は、言語の違いと置き換えた方が分かりやすい方もいらっしゃるかもしれません。

相手の使っている言語と、自分の使っている言語が違うなら、お互いに意味が分からなくて当然です。

モードでも、言語でも、ご自分がイメージしやすい方でかまいません。

モード(言語)による違いで、会話がどう変わっていくのか、以下をご覧ください。

共感モード(語)での会話例

今日の仕事、すっごく大変だったんだよ

すっごく大変だったんだ!お疲れさま。

何が大変だったの?

部長は〇〇だし、お客さんは△△だし・・・

そっかあ、それは大変だったね。

”すっごく大変だった”という気持ちを共有するための言語です。

続いて、同じ会話を「問題解決語」で話すとどうなるでしょうか。

問題解決モード(語)での会話例

今日の仕事、すっごく大変だったんだよ

何が大変だったの?

部長が〇〇と言ってきたり、お客さんが△△だったり

そっか。部長さんはどうしてそんなことを言ってきたの?

資料が間に合うか心配だったから?!

資料が心配だったんだね。じゃあ、次からは・・・

同じ状況を繰り返さないようにするには?というような観点で話す言語です。

違いはOKでしょうか?

「共感」と「問題解決」あなたが得意な会話モードはどちら?

「共感モード(語)」と「解決モード(語)」。

自分が自然と使う得意な方はどちらでしょうか。

仕事中は問題解決だけど、家では共感をよく使うなど、場面によって使い分けをされている方も多いと思います。


でも、利き手と同じように、”利きモードがあり、疲れている時や意識をしていないと自然と選んでしまう方のモード(言語)があります。


意識しない場合、自分はどちらのモードで話を聴くことが多いか自分を振り返ってみてください。


人には、意識できている自分と、自分が気づいていない自分(無意識な自分)がいるため、パートナーにも聞いてみるのもおすすめ(それが一番!)ですよ。

Resaco

ちなみに家では、昔は共感派だったけど、今は問題解決派・・。
夫に「クライアントさんだけじゃなくて、俺の話にももっと共感してほしい」と言われました。。。

会話モードのすり合わせが夫婦の笑顔への近道

「気持ちをわかってほしいだけなのに!」

「聞いているのに聞いていないと言われる」

というような会話は、

「共感」してほしい

とか

「問題解決」したいとか

話す側が自分はどちらの言語で話したいのか、つまり


相手にどちらのモードで聞いてほしいかを話をし出す前に伝えること


が解決への道です。

今から仕事の悩みを話したいんだけど、共感してほしいだけ。きいててくれる?

オッケー!わかった。悩んでいる気持ちを受け止めればいいんだね!

これは、はじめはとても面倒です。

しかし、人には、言葉で伝えないと伝わりません。

自分が伝えない、相手に確認を取らないと以下のようなことが起こります。

会話モードを伝えないと起こること

①相手に”これはどちらを求めているんだろう?”と考える負担をかける

②本来は、お互いに話をしたい・聴きたいという両思い
にも関わらず、言語の違いによって気持ちのボタンの掛け違いが起こってしまう

うさぎさんが話し出したときに言い忘れていたら、どちらなのか僕も聞けばいいね。

くまさんと仲良く、もっと理解しあっていくためにも必要で大事なことな気がする!

「共感」と「問題解決」の会話のどちらも必要

「共感モード」と「問題解決モード」のどちらも必要で、誰もが、どちらのモードへの理解を深め、どちらのモード(語)でも話せるようになる方がよいでしょう。


なぜなら、問題解決思考やその会話がなければ、物事はよりよくなっていきません。

一方、人は、人が嬉しいときには自分も嬉しい。相手が悲しいときには自分も悲しい。と気持ちを分かち合う力があり、それによっても心のつながりを感じています。


今までの人生の中で、どちらかの言語が強く身についてしまっていることもあります。


でも、今まで使い方を知らなかっただけで、トレーニングをすれば誰でもできるようになります。


そして、「共感」「解決」という話し方を意識することで、今までパートナーと会話の仕方が違うためにぶつかっていた、という問題は減っていくでしょう。

相手を大切にしたいという心の奥底にある気持ちはお互いに同じでも、知識や表現の仕方でそれが伝わらなくなってしまうことがあります。

幸せな自分とパートナーになるために、夫婦の対話の練習帳を役立ててもらえたら嬉しいです。

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