夫・妻のことなんて、大嫌い!の本音

「あなたなんて、大っ嫌い!!!」のフレーズ、ドラマなどで聞いたことがありますよね。

言ってしまったことがある方もいらっしゃると思います。

言われた方は傷ついてしまうこの言葉ですが、言っている方の言葉の裏にはこんな気持ちがあるのかもしれません。

この記事で分かること

●「あなたなんて、大っ嫌い!」と言ってしまう理由

●「あなたなんて、大っ嫌い!」の言葉の奥にある本音

●「あなたなんて、大っ嫌い!」の言葉を受け取ったり言ったりした場合にどうしたらいいか

そして、この機会を、お互いを理解しあう夫婦関係を築くためのきっかけとして役立たせることができるようになります。

今日は、そんな「あなたなんて、大っ嫌い!!!」の言葉から、自分と相手を理解し、夫婦の会話が変わっていく方法を考えていきます。

「夫or妻のことなんて大っ嫌い」を言ってしまう時

はじめに、人はどんなときに「あなたなんて大嫌い」と言ってしまうのでしょうか。

くま

「一緒に遊んでくれないウサギさんなんて大嫌い!」

うさぎ

「自分の気持ちなんて全然分かってくれない。クマさんなんてもう大嫌い!」

子供から大人まで、どこかで聞いたことがあるフレーズです。

それでは、こんな風な使われ方をする「あなたなんて大嫌い」の本音を紐解いていきましょう。

「夫・妻なんて大っ嫌い」の本音

「あなたなんて大っ嫌い」の言葉はどうして出てくるのでしょうか。

どんな気持ちが隠れているのか、その言葉に至るまでの道のりを一緒に辿っていきましょう。

「夫・妻なんて大嫌い」の言葉は心の叫び

「あなたなんて大嫌い!」と言葉にするのは大人げないと、皆頭の片隅では思っています。

 そんなことを言ったら相手が傷ついてしまうことも、冷静な時には分かります。

 でも、そう分かっていつつも「あなたなんて大嫌い」と思ったり、言ってしまいたくなる時があるものなんですよね。

そんなときは、自分でも制御ができないほど大きな感情に至った時ではありませんか?

Resaco

落ち着くための対処法は、深く深呼吸をする方法などがありますが、ここでは、”生まれたその感情”にスポットライトを当てていきたいと思います。

 大事にする価値観にズレがある相手や、嫌な思いをさせてくる人に対しても「相手(その人)のことが嫌いだ」と思うことがあるでしょう。

 でも、親密な関係性がある中での「あなたなんて大嫌い!!」という言葉は、あれこれ”考える”ことなど吹き飛んで、振り切ってしまったときに登場します。


興味がないことや冷静な時なら「相手のことを大嫌い!」を思うまでには至らないか、もしくは言葉に出てしまうほどの感情にはならないものです。




積み重ねてきた想いや我慢があっての「あなたなんて大嫌い!」は、

もう我慢できない!!

という「心の叫び」



でもあるんですよね。

ただし、この言葉は相手からするとかなり暴力的です。

だから、もし自分が慢性的に口にしてしまっているなら、自分の不満な気持ちを表すための口癖となっていないか?と自分に問いかけて、もしそうだとしたら、不満な気持ちが解消されやすい、別の表現で不満(自分の気持ち)を伝えることにチャレンジしてみてくださいね。

「夫・妻なんて大嫌い」は大好きだから出る言葉

「あなたなんて大っ嫌い」という言葉が、それまで意識・無意識によらずため込んでいた感情が爆発した時に出た場合、何を訴える心の叫びなのでしょうか。


それは

”自分の心からの願いを受け取ってもらえていないと感じていること”

に対する訴えではないでしょうか。




極端な例ですが、「あなたなんて大嫌い」という言葉に至る心情の流れをシンプルに説明します。


①本当は会いたい
=本音
②でも会えない
=寂しい
③本当は会いたい、が叶わない
=悲しみ(我慢の積み重ね)
④叶えてくれない相手は・・・嫌い
=悲しみが怒りの形に変わる

(自分の気持ちを受け取ってくれない)あなたなんて大っ嫌い

というふうにに繋がります。

本当は、”会いたい”んです。

でも、会えない”事情”は理解をしているので、仕方ないと思っています。




だけど

本当の”気持ち”は、「会いたい」

一緒にいたい、のです。


その気持ちを受け取ってもらえていると思えればこの気持ちはまだ救われます。

でも、相手に受け取ってもらえていない、気持ちの行き場がないと思うとこんな表現になってしまうことがあるのです。

涙するうさぎ

め、面倒くさい・・だけど、納得。。

「夫・妻なんて大嫌い」の先にある未来

本当は、相手と一緒にいたくて会いたいにもかかわらず、出てくる言葉が「あなたなんて大嫌い」だったとしたら・・


この言葉を言う側にとっては、これまでにたくさんの気持ちや想いが重なるというプロセスがありますが、相手からみるとどうでしょうか。


(それを言う側は、それまでに一生懸命想いを伝えていると思っているのですが)



シンプルに考えてみましょう。


相手にとっては、

単純に「あなたなんて大嫌い」

と言われただけの状態です。



もちろん、相手が想像力豊かで、あなたの立場にたって

くま

”あなたはきっと自分と会いたいと思っている→けれど会えなくて寂しいんだ→だからそれが嫌だよという強い感情が、嫌いという言葉になって出てきているんだろうな

と一生懸命考えてくれればそれでも伝わるでしょう。



でも、それは相手にとっては難題で、酷なことです。


なぜなら、「あなたなんて大嫌い」と言われたら傷つくからです。




人は

傷つくと、自分の心を守るためにその瞬間に心のシャッターをおろしたり、思考が上手にできなくなる

ようにできています。




すると、あなたが本当に伝えたかったことは「会いたいよ・寂しいよ・一緒にいたいよ」ということだったかもしれません。




でも、傷ついた相手は、自分と一緒にいてもあなたが幸せそうではないように思うでしょうし、自分を傷つけるあなたと一緒にいたいという気持ちはどんどん弱くしぼんで元気がなくなっていってしまうでしょう。

それが繰り返されていくと、未来がどうなるかは・・・みえてきますよね。


でも、お互い本当はそうなることを望んでいるわけではありません。


では、どうしたらよいのでしょうか?



次のページでは、大切な相手もあなたのことを本当は好きなのに、気持ちのコントロールができずにあなたなんて大嫌いという言葉を言わせてしまったらどうすればよいのかを見ていきましょう。

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