悩みの沼から抜け出す「人生のフェーズ」思考術

「人生のフェーズ」というものを考えたことがありますか?

目の前の出来事に一生懸命になることも大切ですが、それだけになると煮詰まったり、苦しくなってしまう。

そんな時は、「人生のフェーズ」を考えることがおすすめです。

この記事が役に立つこと

・「人生のフェーズ」が何かわかる

・「人生のフェーズ」を考えると、心が軽くなる、気付きが生まれる等のメリットがある

・「人生のフェーズ」を知ると、人生における自分の成長過程を知ることができる

・「人生のフェーズ」を理解すると悩みから早く抜け出すのに役立つ

「人生のフェーズ」とは?

子供時代は、小学生、中学生時代というように、外側の環境によって分かりやすく分けられていました。

大人になっても、転職や結婚、もしくは引っ越しなども人生の切り替え機会として何かが始まったり何かが終わることがあります。


そういう外から誰が見ても分かるようなものと人生の切り替え機会が一致することもありますが、それに限らず、自分の中(内面)での切り替え期=「人生のフェーズ」というものがあります。

「人生のフェーズ」とは、人生において繰り返される

  • 「悩みの時期」
  • 「新しい気づきを得る時期」
  • 「成長した新しい自分になる時期」


の一連の流れを1つの区切りとしたものです。

今、自分がこの「人生のフェーズ」のどこにいるかに意識を向けられるようになると

・人生をより良い方向にコントロールしやすく

・今時点では未来に希望が持てなかったとしても心が軽くなったり、自分に優しくなれたり

します。

「人生のフェーズ」を理解するといい理由

「人生のフェーズ」を考え、理解することにはどんなメリットがあるのでしょうか。

①「人生のフェーズ」が分かると心が軽くなる


「人生のフェーズ」が分かると自分に優しくなれる一つ目の理由は、”そんなときもあるよね”と思えるから、です。


特に問題がなく、平和に日常がすぎている時に人は悩みません。

立ち止まるのは、今、日々辛い。

人生に希望が持てない、そんな風に思うときです。


一方、人間は忘却の生き物なので、多くのことを忘れて生きています。

しっかりと思い出すためには、紙に書き出したり、誰かに昔話を聞いてもらったりしてゆっくり過去を振り返らないと出てこないほどです。

でも、そうやって思い出していくと、誰かに優しくしてもらった経験とか、友達と一緒にいるのが楽しかった時期とか、そういうときも見つかるものです。

いざ紙に書き出すと、なんでこんなに忘れていたんだろうと思うことが出てきます


人生は谷もありますが、というより、今が辛すぎて谷のどん底でよくなるなんて思えないとしても。

でも、これまで谷もあったけど山もあった”ことが、あなたの人生で積み重ねてきた事実です。


今はどうやっても未来がよくなるなんて考えられなくても、今までもこれからもそういうものなのです。


今は、どん底フェーズなんだな、自分に対してそう思ってあげることができたら、今はもうそれでOKです。

「そういう時期もあるよね」と思えればそれでいいのです。

そう思えたらほんの少しでも心を軽くし、自分に優しくできたと思ってあげてください。

「人生のフェーズ」が分かると、気づきが生まれる

2つ目の理由は、自分を外側から見る視点を持てるからです。

人間は、辛いことや苦しいことがあると、そのことだけに頭の中が奪われてしまいます。

おそらく自分が思うより10倍以上そうだと思った方がいいかもしれません。


一方、「人生のフェーズ」というものを考える時には、今の自分の目の前の悩みや、自分自身の今の感情から離れる必要があります。

その問題とは関係ない過去のこと、その問題とは関係ない人とかかわっていた時代のこと、その問題とは無縁だった自分のことを思い出すことができます。

例えば、こんなことを想像してみてください。

例えば、あなたは自宅のドアが壊れたことに思い悩んでいます。

でも、そこからぐっと視座をあげて、自宅を航空写真で見てみます。

すると、それまでは全然気づいていなかったけれど、ああ、屋根があることで暑い日差しや雨風をしのげていたんだなあとか、この家は便利な立地にあるなあ、とか今あるものに気づくこともできるでしょう。

ドアが壊れたと不満に思ったり嘆いたりそれだけのことを考えるのではなくて、大きなものの中の1つとしてみることによって、思考も感情もとらわれすぎなくてよくなります。

すると、新しい情報が入ってきたり、どうすればよいかという発想が生まれる余地が頭の中にできますし、動くための気力もわいてきます。

「人生のフェーズ」が持つ意味

「人生のフェーズ」に目を向けることの良さをこれまでに2つ挙げました。

おさらいをしつつ、もう一つの大切なポイントを見ていきたいと思います。

「人生のフェーズ」を考えるとよいこと

・人生には山も谷もあることを認識することで、そういう時期だと客観視し、心軽やかに、自分を優しく受け入れられるようになる

・自分を外側から見ることで、今まで見えていなかったものが客観的に見えるようになり、執着から離れて思考・感情に余裕が生まれ、前に進む余地が生まれる

それ以外に「人生のフェーズ」を考えるということは私たちの人生に大きな意味を持ちます。

それは、人は成長し続けるものだという観点で自分を考えられるからです。

どういうことでしょうか。


成長するのは子供だけではありません。

身体の成長は緩やかになり、年齢によっては衰えるという変化をしますが、大人は主に精神面において基本的に成長をし続ける存在です。

精神面の成長とは、悩みの時期→新しい気づきを得る時期→成長した自分という過程を経ることで、この過程は螺旋階段状に繰り返されつづけます。

だから人の悩みは尽きないんだね

その過程があることが腑に落ちると、

私は今悩みの時期だから辛いんだな。どんなことを学んで、どんな自分になるんだろう

と考えられるようになります。

すると、今目の前の課題にとらわれて絶望の時期はなるべく短く、そして速やかに学びの種を見つけ自分を成長させるフェーズにうつることが可能になります。

結果的に、現在の悩みでのメンタル面での落ち込みも少なく、問題解決までの期間も短くすみますし、このサイクルのスピードがあがることで精神性の成長スピードも上がっていきます。

今回の「人生のフェーズ」で学んでいることを知るには

本のページで形作られたハート

人生のフェーズを知るには、「人生のフェーズ」を理解するといい理由のところでも書いたように、紙に書き出すことも一つです。

でも、海原の中のどの位置にいて、何を学べばいいかを自分で知るには、慣れるまではコツをつかむための伴走が必要かもしれません。

「夫婦の対話の練習帳」では、夫婦関係をきっかけに自分も夫婦も幸せに導くための考え方や具体的な方法について書かれた記事が他にもありますので、幸せに生きるための手助けにしてもらえたら嬉しいです。

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