脱・夫婦喧嘩!のための夫婦喧嘩の根本原因5つと対処法
最近、夫婦喧嘩ばっかり。
言い合いなんかしたくないけど、言わないと伝わらない!
いつも、同じようなことで言い争いになったり、同じような展開になってしまう方へ。
夫婦喧嘩が起こる原因について一歩進んだ理解をすることで、いつもの表面的な言い争いから抜け出す一歩を踏み出すことができます。
この記事では、夫婦喧嘩が起こる本質的な原因5つと、対処法について書いています。
この記事が役立つこと
●「価値観の違い」よりも一歩深い、根本的な喧嘩の原因5つが分かる
●一つ上の視点から自分たちの喧嘩を捉えることができるようになる
●原因を理解した上での対処法が分かる
夫婦喧嘩の機会を、お互いを理解しあう夫婦関係を築くきっかけにしていきましょう!
あるある・・夫婦喧嘩が起こりがちな7大テーマ
初めに、どの夫婦にも起こりがちな夫婦喧嘩の種です。
- 言い方や態度
- 言い方への不満
- 上から目線の言葉や態度
- 家事とやり方のこと
- 家事の分担への不満
- 掃除、洗濯の仕方などへの口出し
- 家事をするタイミングの違い
- 求める清潔感の違い
- コミュニケーションに関すること
- 思いやりのなさ
- 感謝や気遣いのなさ
- 細かい口出しへの煩わしさ
- 必要な情報連絡がない
- 話を聴いてくれない
- 約束を守らない
- 負担のおしつけ
- お金のこと
- お金の使い道(浪費orNOT)
- 収入についての口出し
- 親、親戚関係のこと
- 義理実家の優先度合い
- 義理実家との関係が負担
- 子ども(子育て)のこと
- 子供の世話をしない
- 子供の世話の仕方
- 教育方針が合わない
- 趣味や好みのこと
- 時間やお金の費やし方
- 趣味の物の置き場
価値観の違いとよく言われますが、これらの多くは、
・「考え方」
・「行動の仕方(行動の有無)」の違い
です。
「価値観」(考え方・行動の仕方)は、一つ一つの”出来事”が違えば、毎回ぶつかります。
それでは夫婦喧嘩はなくなりません。
ですので、今回は、価値観よりも深い部分に光を当て、そもそも喧嘩になる要因を学んでいきましょう。
すると、
夫婦喧嘩になる確率が低くなったり、
喧嘩になっても、今までとは違う会話ができるようになります。
では、夫婦喧嘩が起こる根本的な原因はどういうところにあるのでしょうか?
夫婦喧嘩が起こる根本的な原因5つと対処法
最初のポイントは2つです。
それはこの2点です
人間は、心地よい状態で生きたいと思っている
自分とパートナーは別の人
どういうことでしょうか?
1.人は、自分にとっての心地よさを求めている
まず、人間は誰しも「自分の心地よい状態で生きたいと思っている」ものだということについてみていきます。
あなたにとってストレスになることはなんですか?
質問の答えはそれぞれですよね。
騒がしいこと、悪口をきくこと、部屋が散らかっていること、パートナーからの連絡がないこと、結論のない話を延々聞かされること、仕事を丸投げされることなどなど、あらゆる分野のことが出てきます。
当たり前のことですが人にはそれぞれに不快な状態、得意でない状態があります。
誰かにとっては心地よい状態でも、誰かにとっては不快な状態だということもよくあります。
さて、ここで、不快・得意でない状態についてですが、
人は基本的に、人はみな
自分にとって心地よい状態で生きていたい
と思っていますので
その状態でない時にストレス(不快さ)を感じます。
人がストレスから離れたいと思うのは、無意識に心地よい状態を求めているからです。
当たり前のようですが、
だから
人は、自分の望む状態に向かうための主張をする
のです。
相手が、相手自身にとって心地よい状態にもっていきたい場合に、こちらの心地よい状態を侵食することもあります。
自分と相手が逆になることももちろんあります。
そんな時に、譲り合いや思いやりや理解をし合うことで
”二人にとっていい着地点を探すにはどうしたらいいか”
という、お互いに適切な考え方と伝え方ができずにお互いが主張しあうと夫婦喧嘩が起こります。
確かに、自分が望むことがあるから求めるよね
2.そもそも自分と相手は別の人
兄弟がいる人は兄弟の顔を思い浮かべてみてください😊
同じ親から生まれた兄弟ですら、思い出してみれば子供の頃から、
・好きな遊び
・食べ物
・言葉遣い
・好きな運動種目
・勉強の得意科目や出来具合
・入りたかった部活や結果
・選んだ職業や理由
などなど、多くのものが違います。
考えることはもちろん、人への思いやりの表現方法も違うよね
同じ親から生まれた兄弟でもそうです。元々他人だった夫婦ならなおさら、違って当たり前です。
そのため、
・大切にしている価値観
・経験して身についた思考の癖
・出来事に対する重要度や価値基準
・感情反応の癖
・今の状況の捉え方
・そもそもの脳の機能的な得意不得意など
すべてがあなたとは違います。
この次のポイントでも書いていますが、私たち人間は、似ているところに親近感を持ったり、同じ時間を過ごして一緒に泣いたり笑ったり怒ったりしているうちに、自他の境界線が薄くなり相手も”自分と同じ人”のような感覚をもってしまうようなことがあります。
でも、私とあなたは別の人、なんです。
だから
同じ出来事に対しても全く違う意見や反応をするのは、そもそも当然なんだね。
それを理解していると、相手の考え方や自分が思う反応と違うこと自体にイライラしたり、それが原因で夫婦喧嘩になるということは減るのではないでしょうか。
ではいよいよ、相手とのぶつかり合い(喧嘩)が起こる残りの3つの根本的な理由を見ていきましょう。
3.パートナーの存在と考えを尊重しきれていない
先ほどの2番目で「そもそも自分と相手が別人だ」ということを確認しました。
でも、一緒にいる時間は長く、心理的にも近い関係になることで、なぜか人は魔法にかけられたかのように
相手は自分と同じ考えを持てるはず
と
勘違いをしてしまうことがあります。
相手は自分と同じだという誤った思い込みが人間関係を難しくする。
自分と同じ点もあるかもしれないが多くの点で異なっているのだ。
ジョン・グレイ(心理学者)
物事に対して”これはこういうもの・こうしなきゃ・こうするべき”と自分が考えることは、パートナーにとっても同じではありません。
考えることだけでなく、物理的にできること・できないこと、したいこと・したくないことも同様です。
加えて、自分の考えは”正しい”と思いがちですが、自分と同様に、相手にも相手の考えを”正しい”と思う権利があります。
パートナー(他者)の存在を尊重し、パートナーの視点から物事を考え、事情や想いを汲むという発想を持ち、それを行わなければ、お互いが自分の主張をするだけになります。
すると、必然的に夫婦喧嘩が起こります。
さらっと書きましたが、一番大切なのは”相手を尊重しているか”という点です。
裏を返すと、自分は”相手に大切にされていると感じられるか”も忘れてはいけない視点です。
言葉ではいいように言っても、一方的に我慢することを求めるvs求められる、で対立しているような場合は、相手と一緒にいることの是非を自分自身に問い、その上で相手とも話し合いをした方がよいでしょう。
4.心理的キャパ(許容範囲)の狭さ
自分では気づきにくいものですが
”こうでなきゃ嫌だ”
”こうするのが当たり前だ”
が多い場合は、
出来事がそれに合わない場合に
”自分は不満に思うこと”が多い
うえに
”パートナー側が受け入れなければいけないこと”が多くなる
ためにぶつかることが増えます。
例えば、浮気の境界線はどこからかという話があります。
異性と大人数で出かける、電話をする、二人で出かける、手をつなぐ、キスをする、男女の関係になる・・
この線引きも人によって様々なように、自分の判断基準の置き場所一つで、許せること、許せないことが変わります。
許せる、許せないとは、ストレスなく受け入れられるという意味合いを持ちます。
日々の家庭生活の中で起こる出来事に対してあまりにこの許容(許せる)範囲が狭いと相手がだれであれ喧嘩になりがちです。
「ま、いっか」は魔法の言葉
5.本音と表現のズレの問題
表現の仕方はとても大切です。
どれだけ思っていても、適切に伝えられなければその思いは伝わりません。
今日も遅かったね
の言葉の裏には、本当は”最近毎日帰りが遅いことで身体が心配”だという気持ちがあったとします。
でも、相手は、本当はパートナーに子育ての負担をかけてしまっていることを申し訳なく思っており、その日も保育園の迎えに行けなかったことに罪悪感を持っていたとしたら・・・
疲れている中での心の自己防衛反応で
仕事だったんだから仕方ないでしょ
という言葉が出てしまうかもしれません。
そうすると
お互いに、相手への思いやりを持っていたとしても
「自分の気持ちを正しくつかみ、それを相手に言葉として適切に表現するスキル」
がなければ、言葉をきっかけとしてぶつかり合ってしまう
ことになります。
苦手意識を持つ方も多いけれど、自分の心を相手に正しく伝えられる表現のスキルは、誰でも少しずつ学びトレーニングをすることによって上手になることができます。
本質的な夫婦喧嘩の5つの原因から考える、夫婦喧嘩の繰り返しから卒業する方法
これまでの振り返りです。
- 価値観の違いの理解だけでは夫婦喧嘩はなくならない
- 人は、自分にとっての心地よい状態になることを望み、そのための主張をするものなので、”二人にとっていい着地点を探すにはどうしたらいいか”という考え方を大切に
- 同じ出来事に対しても全く違う意見や反応をするのは、そもそも当然ということを認識しよう
- 自分の考えと同様に、相手にも相手の考えがあるので、お互いを尊重しよう
- 自分の基準の置き場所一つで、許せること、許せないことが変わる。基準を緩める魔法の言葉は「ま、いっか」
- どれだけ思っていても、適切に伝えられなければその思いは伝わらない!伝え方をスキルアップしよう
「知る」だけでは夫婦喧嘩が劇的に変わるわけではありませんが、知る・気づくことは第1歩です。
知って、会話が変われば、夫婦は変わります。
さらに、幸せ夫婦に向かうには実際にどうすればいいのか?
幸せ夫婦に向かう方法を次のページでは書いてます。